#5
背中をどうか押してほしい
逃れえぬ魚を放すように
纏わりつく霧を払うように

もう、後ろ姿を見るのは嫌だから。

141102



#4
わたしの心臓をつかみ出して
鼓動は君にしか聞こえない。

140903



#3
ただ、泣きたいんだ。

叱られたわけではなくて、自分が許せないわけでもなくて、
嫌われたわけでもない。

ただ、思いきり涙を流したいんだ、

誰かを喪ったときのように。

141006



#2
うつくしい人々がうつくしい言葉を綴る
わたしはうつくしいふりをした ただびと

140903



#1
あたまの中で記憶が暴れる
流せない涙を滴らせながら
ああ 泣きたい

140903